
「ミニマリストって、ものを何個くらい持っているんだろう?」
「できるだけものを減らしたほうが、ミニマリストとして正解なのかな?」
ミニマリストを目指し始めると、一度はこんなことを考えるのではないでしょうか。
SNSを見ていると、驚くほど少ない持ち物で生活している人もいます。
服が数着しかなかったり、靴を数足しか持っていなかったり、中には「家にほとんどものがない」という人も。
でも、それをそのまま自分の生活に当てはめる必要はありません。
むしろ、家族構成や仕事、趣味、住んでいる地域、洗濯の頻度などが違えば、必要なものの量も変わって当然です。
我が家も「ものを持たないこと」そのものを目的にはしていません。
目指しているのは、必要なものはちゃんと持ちながら、管理できる量に収めること。
今回は、そんな「現実的なミニマリスト」を目指すために、自分に必要な持ち物の量をどう決めるのかについて考えていきます。
ミニマリストは「ものを全くもったない人」ではない

まず、最初にここを勘違いしないことが大切です。
ミニマリストというと、
「とにかくものを減らして、何も持たない人」
というイメージがあるかもしれません。
しかし、私たちはそうではないと思っています。
ミニマリズムの目的は、ものを減らすことではなく、自分にとって大切なものに集中できる環境をつくることです。
例えば、毎日使うバッグが3つある人と、趣味のバッグを20個持っている人がいたとしても、
「3個だからミニマリスト」
「20個だからミニマリストではない」
と単純に判断できるものではありません。
その人にとって必要で、きちんと管理できているなら、それもその人にとっての適量です。
「何個持っているか」ではなく、「その量で快適に暮らせているか」が大切。
詳しくはこの記事で書いておりますので、よければ読んでみてください!!▼

ここを最初に理解しておくと、SNSなどで他人の持ち物を見たときにも、必要以上に焦らなくなります。
いきなりものを捨ててはいけない

ミニマリストを目指そうと思ったとき、最初にやりたくなるのが「ものを捨てること」です。
もちろん、不要なものを手放すことはミニマリズムにおいて重要です。
ただし、いきなり捨て始めるのはおすすめしません。
なぜなら、無計画にものを手放すと、
- 必要なものまで捨ててしまう
- 後から買い直すことになる
- 「やっぱりものを減らすのは無理」と感じる
- 逆に、何を捨てればいいのかわからなくなる
- 捨てること自体が目的になってしまう
ということが起こりやすいからです。
まず考えるべきなのは「何を捨てるか」ではない
最初に明確にしたいのは、
「自分はどんな暮らしをしたいのか?」
ということです。
例えば、
「家事にかかる時間を減らしたい」
「掃除をもっと楽にしたい」
「子どもとの時間を増やしたい」
「探し物をなくしたい」
「家をスッキリさせたい」
など、人によってミニマリストを目指す理由は違います。
我が家の場合は、共働きで子育てもしているため、ものを管理する時間や家事の負担をできるだけ減らしたいというのが大きな理由です。
つまり、ものを減らすことは目的ではありません。
理想の暮らしを実現するための手段です。
ミニマリストになるためのスタートラインは「目的」と「計画」である

自分がどんな暮らしをしたいのかが見えてきたら、次にやるのが「計画」です。
ここでいう計画とは、
「最終的に、どれくらいのものを持つのか」
をある程度決めておくこと。
例えば、
「服はこの収納に入る量まで」
「靴は普段使い・仕事用・季節物を合わせて○足程度」
「タオルは洗濯頻度から考えて○枚」
というように、自分なりの基準を作っておきます。
この「目的を決めること」と「計画を立てること」が、私が考えるミニマリズムの軸です。
いわば、ここがミニマリスト生活のスタートラインです。
忙しくて一気に考える時間が取れない人は、毎日少しずつ考えても構いません。
むしろ、時間をかけて考えたほうが、自分の生活に合った答えを見つけやすいと思います。
持ち物の数を全部数える必要はない

ミニマリストになると決めたら、
「我が家には全部で何個のものがあるんだろう?」
と数えたくなるかもしれません。
しかし、私はわざわざ全部数える必要はないと思っています。
単純に時間がかかりますし、
上でもお伝えしたとおり、そもそも、
「ものが100個なら少ない」
「200個なら多い」
という話ではないからです。
例えば、子育て家庭と一人暮らしでは必要なものが違います。
料理が好きな人と、ほとんど料理をしない人でも違います。
仕事でスーツを着る人と、私服で働く人でも違います。
生活が違えば、適正な持ち物の量も違って当然です。
もし持ち物の数を数えるのであれば、私はある程度ものを減らした後をおすすめします。
「現状を把握するために数える」のではなく、
「決めた量に収まっているか確認するために数える」
くらいで十分です。
「自分に必要な量」を決める4つの方法

では、実際にどうやって持ち物の量を決めればいいのでしょうか。
私は、一つの方法だけで決めるのではなく、いくつかの視点から考えることをおすすめします。
① 洗濯の頻度から決める

衣類やタオルなどは、洗濯の頻度から考えると非常にわかりやすいです。
例えば、
「我が家は2日に1回洗濯する」
のであれば、
「バスタオルは何枚必要だろう?」
と考えてみます。
毎日洗濯する家庭と、週末にまとめて洗濯する家庭では、必要なタオルや衣類の枚数が違います。
つまり、
「何枚持つべきか」ではなく「自分の生活なら何枚必要か」
を考えるわけです。
これは、
- Tシャツ
- 下着
- 靴下
- パジャマ
- バスタオル
- フェイスタオル
などにも応用できます。
他にも、食洗機がある家庭なら、
食器の数も
一日に食洗機を使用する回数から算定することができます。
② 「必要最低数」を決めてから、少しだけ余裕を足す
次におすすめなのが、
「感情を抜いて必要最低数を考える」
方法です。
例えば、
「この服が好きだから5着必要」
と考える前に、
「生活するためには最低何着必要なのか?」
を考えてみます。
そこから、
「お気に入りだから、あと1~2着は持っておきたい」
と感情や好みを加えていきます。
この方法なら、好きなものを無理に捨てる必要がありません。
ただし、ここで注意したいのが、「好きだから」という理由だけでどんどん増やさないこと。
「お気に入りだから10着!」
としてしまえば、結局ものが減りません。
大切なのは、
「好きなものを持つ」ことと「好きなものを無制限に持つ」ことは違う
ということです。
そして、
今回服で例えましたが、
この決め方はいろんなものに応用できるので、
かなりおすすめです!
③ 季節や用途ごとに数を決める

ものによっては、季節や用途ごとに分けて考えると決めやすくなります。
例えば靴なら、
- スニーカー:○足
- サンダル:○足
- ブーツ:○足
- 冠婚葬祭用:○足
というように分類します。
服でも、
- 春・秋
- 夏
- 冬
- 部屋着
- 仕事着
- 冠婚葬祭
などに分けられます。
この方法のメリットは、「全部で何個」という大きな数字を考えなくていいこと。
カテゴリーごとに考えることで、「これは多すぎるかもしれない」という部分も見つけやすくなります。
④ 収納に入る量を基準にする

個人的には、これもかなりおすすめです。
「収納に入る量まで」
と決めてしまいます。
例えば、
服は、このクローゼットに無理なく入る量まで。
靴は、この靴箱に収まる量まで。
おもちゃは、この収納スペースに収まる量まで。
というルールです。
この方法なら、細かく「服は○着」「靴は○足」と決めなくても、自然と上限を作れます。
ただし、収納を増やして解決するのは別問題です。
「ものが増えたから収納家具を買おう」
ではなく、
「今ある収納に収まる量を、自分の持ち物の上限にする」
という考え方がおすすめです。
⑤一つの方法だけで「○個」と決めない
ここまで4つの方法を紹介しましたが、重要なのは、これらの方法のうちのどれか一つだけで数量を決定しないことです。
例えばタオルなら、
- 洗濯頻度
- 必要最低数
- 家族人数
- 収納スペース
など、複数の条件から考えます。
そうすることで、
「洗濯頻度だけなら4枚」
「最低限なら3枚」
「収納には8枚入る」
というように、いろいろな数字が出てきます。
その中から、自分の生活に合うところを基準としていく。
これが、私がおすすめする「多面的に持ち物の量を決める方法」です。
最初から「やりすぎない」ことが大切

ミニマリストを目指すと、
「どうせなら一気にスッキリさせたい!」
と思ってしまいます。
でも、これはあまりおすすめしません。
最短距離でミニマリストになろうとしないこと。
これもかなり重要です。
なぜなら、一気にものを減らすと、そのときは達成感がありますが、生活が変わったことでストレスを感じる可能性があるからです。
例えば夏服。
「夏服は5着あれば十分だろう」
と頭の中で考えて、一気に10着から5着に減らしたとします。
ところが実際に夏を過ごしてみると、
「汗をかくから、もう1~2着欲しい」
「この服は思ったより使いやすい」
「洗濯が間に合わない」
ということがあるかもしれません。
実際に生活してみなければ、本当に必要な数量はわかりません。
だからこそ、
「とりあえず一気に減らす」
のではなく、
「使ってみる → 見直す → 減らす」
くらいのペースで手放していくことが大切です。
持ち物の量は「定期的に見直す」

一度決めた数量が、一生変わらないわけではありません。
むしろ、生活が変われば必要なものも変わります。
例えば、
- 結婚した
- 子どもが生まれた
- 転職した
- 引っ越した
- 趣味が変わった
- 在宅勤務になった
- 服装が変わった
など。
特に子育て家庭では、子どもの成長によって必要なものがどんどん変わります。
だから、
「一度決めた量を守り続ける」ことより、「今の生活に合っているか定期的に確認する」こと
のほうが大切です。
ベストセラー作家のベンジャミン・ハーディー氏がかつてこんな言葉を語ったそうです。
皆さんが知っている飛行機のフライト。
実は、飛行機は、乱気流や悪天候の影響などで90%の飛行時間が、予定のコースをはずれているそうです。
まっすぐ一定に飛んでいるわけではないのです。
それでも、飛行機は、目的地に到着します。
「日本発のニューヨーク行きが、到着したらハワイだった」ということはないわけです(笑)。
時間もほぼ正確ですよね。
90%も予定のコースとずれてしまっているのに、なぜ実現が可能なのでしょうか。
その理由は、じつにシンプル。
答えは、
「パイロットが、常にコースを修正しているから」
だそうです。
90%はずれているのに、最後にはゴールに到達している。
世界の空では、このようなゴール達成が、毎日のように繰り返されているわけです。
これはミニマリズムの世界でも同じことが言えると思います。
ものの量を減らしてなお、見直しをすること。
半年に1回でも、1年に1回でも構いません。
「最近使っていないものはないかな?」
「逆に足りなくて困っているものはないかな?」
と見直してください。
大事なのは「計画からずれない」ということではなく、「ずれたコースを軌道修正し続ける」ことです。
「ものが少ない=良い」ではない

ここは、ミニマリストを目指す人ほど覚えておきたいポイントです。
ものは少なければ少ないほど良いわけではありません。
目指したいのは、
過不足のない量
です。
「必要なものが足りない」
のも困りますし、
「使わないものが大量にある」
のも困ります。
その間にある、
自分にとってちょうどいい量
を探していく。
私はこれこそが、現実的なミニマリズムだと思っています。
ミニマリストになる上でやってはいけないこと

ミニマリストの「持ち物の数」を他人と比較してはいけない
ここからは、逆にやってはいけないことです。
まず一つ目。
SNSに投稿されているミニマリストの持ち物の数と、自分を比較しないこと。
これは本当におすすめしません。
「この人は服が10着しかない」
「この人は靴が3足だけ」
「この人は家族4人なのに、こんなにものが少ない」
など。
見ていると、
「自分はまだまだだ……」
と思ってしまうかもしれません。
でも、そもそも生活条件が違います。
家族構成も違えば、仕事も違う。
住んでいる地域も違えば、気候も違う。
趣味も違います。
それなのに、他人の持ち物の数だけを基準にしても意味がありません。
SNSは参考資料として見るくらいで十分です。
ミニマリスト系インフルエンサーは「参考」にする

ミニマリスト系の発信を見ること自体は悪いことではありません。
むしろ、
「こんな考え方があるのか!」
「この収納方法は便利そう」
「これは我が家にも取り入れられそう」
という発見があります。
ただし、
「参考にする」と「真似する」は違います。
その人にとっての正解が、自分にとっての正解とは限りません。
「この人が捨てたから自分も捨てる」
ではなく、
「この人はこういう理由で手放したのか。自分の場合はどうだろう?」
と、一度自分の生活に置き換えて考えてみる。
このワンクッションを入れるだけでも、無理な断捨離を防ぎやすくなります。
周りの人に何を言われても気にしない
ミニマリストを目指していると、身近な人から、
「もの少なすぎない?」
「それ捨てるの?」
「もっと持っておけばいいのに」
と言われることもあるかもしれません。
もちろん、意見を聞くこと自体は悪くありません。
しかし、
最終的にそのものを使うのは自分です。
他人にとって必要な量と、自分にとって必要な量は違います。
だからこそ、
「○○さんがこう言ったから」
ではなく、
「自分の生活に本当に必要なのか?」
を基準に考えましょう。
家族がいるなら、持ち物の量を勝手に決めない

そして、これは家族で暮らしている人にとって非常に重要です。
自分以外の持ち物を勝手に減らしてはいけません。
自分のものなら、
「これはいらない」
と判断できます。
でも、家族のものや共用のものは違います。
自分にとっては不要に見えるものでも、家族にとっては大切なものかもしれません。
特に子どもがいる家庭では、親の価値観だけで「これはいらない」と判断するのは危険です。
ミニマリズムは、
人に押し付けるものではありません。
家族にもミニマリストになってもらいたいのであれば、まずは自分から実践する。
その結果、
「家が片付くようになった」
「掃除が楽になった」
「探し物が減った」
などのメリットを感じてもらえれば、それで十分です。
「シンプルな生活」は、シンプルには作れない

ここまで読んで、
「結局、ものの量を決めるだけなのに、意外と考えることが多いな」
と思ったかもしれません。
私もそう思います(笑)。
でも、これが現実だと思います。
シンプルな生活をするためには、シンプルな方法だけではたどり着けません。
何を大切にするのか。
どこまで持つのか。
何を手放すのか。
どこまでなら管理できるのか。
家族にとってはどうなのか。
一つひとつ考えていく必要があります。
だからこそ、私は「とにかく捨てる」というミニマリズムではなく、
「自分の生活に必要なものを考え、その量を自分で決めるミニマリズム」
をおすすめします。
ミニマリストに必要なのは「最小」ではなく「適量」

今回の記事で一番伝えたいことは、
「ものをほとんど持たないこと」がミニマリストのゴールではない
ということです。
大切なのは、
- 過不足のない量
- 自分で管理できる量
- スッキリ暮らせる量
- 自分の生活に合った量
これらを満たすことです。
そして、その量は人によって違います。
だから、
「ミニマリストだから服は○着」
「ミニマリストだから靴は○足」
という正解はありません。
まずは自分の生活を見つめて、
「自分にとって、どれくらいあれば快適に暮らせるのか?」
を考えてみてください。
いきなり完璧を目指す必要もありません。
実際に暮らしてみて、
「ちょっと多かったな」
と思ったら減らす。
「ちょっと足りなかったな」
と思ったら戻す。
そんなふうに少しずつ調整していけばいいと思います。
まとめ|ミニマリストは「数」ではなく「自分の基準」を持つ

今回のポイントをまとめます。
ミニマリストの持ち物の量を決めるときに大切なのは、
「少なければ少ないほど良い」ではなく、「自分にとってちょうどいい量」を目指すということです。
ミニマリストになることを、何かの競技のように考えてはいけません。
「何個まで減らせた!」
と競うのではなく、
「以前より暮らしやすくなった」
と感じられることのほうが、ずっと大切です。
次回は、ここで決めた「自分に必要なものの量」を実現するために、実際にものを手放すときの考え方・手放し方について紹介したいと思います。


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